日中交流
人と人とが紡いできた半世紀

編集：園田　茂人

はじめに　交流をめぐる日中の半世紀（園田茂人）
Ⅰ　組織から見た日中交流
第１章　友好運動から実務交流へ――友好7団体（城山英巳）
第２章　支援から戦略へ――国際交流基金（園田茂人）
第３章　経験の蓄積がもたらす効果――地方自治体（園田茂人）
第４章　多次元外交としての対中事業――日本財団グループ（小林義之）
第５章　国家関係に左右されない民の交流は可能か――NGO/NPO（李　妍焱）
Ⅱ　個人から見た日中交流
第６章　非正式ルートの活用と衰退――政治家（城山英巳）　　　　　　　　　　　　　
第７章　チャンスからリスクへ――経営者（服部健治）
第８章　新たな停滞期への突入か――記者（濱本良一）
第９章　変化する環境下のしなやかな強靭性――研究者（杉村美紀）
第10章　不均質な人流の誕生――学生（荒川　雪）
Ⅲ　イシュー別に見た日中交流
第11章　科学技術――交流を生み出す力学とその変化（角南篤）
第12章　癌――日中関係を映し出す鏡（河原ノリエ）
第13章　料理――美食外交の始動と展開（岩間一弘）
第14章　観光――訪日インバウンドの成長力学（田中孝枝）
第15章　スポーツ――選手とコーチが織りなす物語（高嶋　航）
おわりに（園田茂人）

編集：園田　茂人

東京大学東洋文化研究所教授
1961年生まれ。1986年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了、1988年同大学院博士課程単位取得退学。1990年中央大学文学部専任講師、1997年同学部教授、2005年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授を経て、2009年より現職。著書は『不平等国家　中国』（中公新書、2008年）、『日本企業アジアへ』（有斐閣、2001年）、『チャイナ・リスクといかに向き合うか』（編著、出版会、2016年）、『チャイナ・インパクト』（編著、出版会、2018年）ほか多数。