版画芸術208号
女性版画家のパイオニアたち 時代を切り拓いてきた力(仮題)

版画芸術208号
女性版画家のパイオニアたち 時代を切り拓いてきた力(仮題)

内容紹介

1956年に吉田千鶴子、岩見禮花らを中心に結成された「女流版画会」は、当時男性が中心であった版画界において、女性作家の活躍の場を広げました。女流版画会には南桂子や、内間俊子といった海外を活動の場とした女性作家や、現在も第一線で作品の制作と発表を続ける柳澤紀子も参加していました。同会は1966年のニューヨーク展を最後に解散しますが、10年の活動期間を通じて日本の女性版画家の存在感を国内外に強く印象付けます。
 同会の活動は、2020年にアメリカ・ポートランド美術館で展覧会が開催されるまで、日本の版画史を語るうえでもほとんど見落とされてきました。本特集の第1部では女流版画会の創立メンバーを中心に、個性豊かで魅力的な作品を紹介し、改めて再評価の光を当てるものです。また、第2部では柳澤紀子や山本容子など、1970年代に活発な発表活動を行った女性作家たちを紹介し、現代に繋がる版画の新たな道を切り拓いた「パイオニア」たちを紹介します。

掲載予定作家:吉田千鶴子、岩見禮花、内間俊子、小林ドンゲ、南 桂子、松原直子、野中ユリ、柳澤紀子、辰野登恵子、山本容子 他

目次

巻頭特集 女性版画家のパイオニアたち 時代を切り拓いてきた力(仮題)

吉田千鶴子、岩見禮花、内間俊子、小林ドンゲ、南 桂子、松原直子、野中ユリ、柳澤紀子、辰野登恵子、山本容子 他

解説:桑原規子(美術史家、元聖徳大学教授)、坂上しのぶ(ヤマザキマザック美術館学芸員)
展覧会紹介:吉田千鶴子展(三鷹市美術ギャラリー)、内間安瑆・俊子展(神奈川県立近代美術館)

版画家ヒストリー 橋本文良(リトグラフ、シルクスクリーン)
「版画アートコレクション」の作家 竹﨑勝代(木版)
写真芸術の世界 野町和嘉

展覧会レポート
・第27回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞

連載 版画技法実践講座 銅版画を作ろう 応用篇
第3回 ダイカットマシンを使った多色刷 講師・大矢雅章(多摩美術大学准教授)

今すぐ買える版画の逸品 版画マーケットプライス2025年6月~8月版
版画展覧会スケジュール 2025年6月~8月版
公募展受賞作品/公募展募集要項
版画インフォメーション/読者プレゼント
HANGA GEIJUTSU English Summary

著者略歴

ISBNコード
9784872425840
JANコード
Cコード
3071
発行元出版社
阿部出版
扱い社
JP番号
国際分類コード
判型
A4変形
ページ数
172ページ
定価
2,500円(本体)
発売予定日
2025年06月01日
対象読者
成人指定
NDC分類

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